五つのよいこと
五つのよいことがあると孫真人がいっています。
「髪は幾度も櫛でとかすのがよく、手は顔に当てるのがよい。歯はしばしばたたくのがよく、唾液はつねに飲み込むのがよい。騒ぎ立てずに静かにしていることがよい」の五つです。
と、書かれていました。
筋肉運動は免疫力を高め、ガンも予防する
よく 「人体最大の臓器は肝臓である」と言われるが、それでも肝臓は体重の約60分の1(1㎏前後)しかありません。
一方、全身の筋肉は、男性の平均体重の約45%、女性のそれの約36%を占めます。
つまり筋肉は内蔵ではありませんが、人体最大の器官と言ってよいでしょう。
筋肉は人体の中に約200種、650個も存在しています。
トレーニングを十分にしている人の場合、全体重の50%を超えることもあるし、逆に運動不足の人や栄養過多で肥満の人では、30%以下になることもあります。
一般的に知られている筋肉の働きは以下です。
①手や足を動かす
②起立したり姿勢を保ったりする
起立するには、背中の筋肉(背筋)、お尻の筋肉(大でん筋)、下肢の筋肉が協力して働く必要がある。
③そしゃくする
④呼吸を助ける
呼吸をするためには、横隔膜(←これも筋肉)、肋間筋、大胸筋、僧帽筋など、胸や背中まわりの筋肉の働き(収縮と弛緩)が必要。
⑤まばたきをする
「まばたき」は、物理的に有害物質から目を守り、また涙の分泌を促すことにより、目を乾燥と細菌による感染から防ぐ働きがある。
⑥喜怒哀楽の表情を作る
顔の筋肉(表情筋)を収縮させたり、弛緩させたりすることで、喜怒哀楽などの表情が作られる。
⑦血液の循環を助ける
筋肉が収縮と弛緩を繰り返すと、筋肉内を走っている血管も収縮と弛緩を繰り返す。この働きによって、心臓の働き、血液の循環を助ける。
⑧血液の貯蔵
安静時でさえ、全身の血液循環量の約20%が筋肉内に存在している。
筋肉の働きを生理学的・医学的な面からとらえると、これまであげた①~⑧の作用にとどまらず、次のように健康の増進や病気の予防改善に大きな影響力をもっていることがわかりますので、次回からはこの辺のお話しをしていきますね。